私は男なので主に男のことしかよくはわからないのだが、みんな心のなかに固く鍵のかかった小部屋をもっている。たぶん女もそうだろう。その小部屋には善いとか悪いとか、気持が悪いとか恥ずかしいとか、そんなことは一切関係なく雑多なものが詰め込まれている。


絶対に知られたくない秘密、かけがえのない思い出、その小部屋はその人間だけが感じる無限の質量でもって精神全体のバランスを司っているのだ。


(↓)これもそう。そういうものなの。


◆ 『プレジデントオンライン』2021年3月26日配信
【「独身男性のゴミ部屋には縛り系のエロ本が多い」数千冊をため込む切ない理由】

《 私はこれまで生前・遺品整理会社「あんしんネット」の作業員として、多くのゴミ屋敷を整理してきた。ゴミ屋敷清掃は過酷な仕事だが、遺品整理の第一人者である石見良教さんはどんな現場でも怯まない。なぜそこまでの熱意をもてるのか。のべ5時間を超えるインタビューで「遺品整理人」の覚悟に迫った――。

■人生でこんなにエロ本を見たのは初めてだった

普段、私は「エロ本」を目にする機会はない。ところが、独身男性が住むゴミ部屋を片付けていると、必ずといっていいほど目にする。10冊程度であればまだ理解できるが、数えきれないほど出てくる家が少なくない。今月片付けた50代男性の住むゴミ屋敷では、ざっと1万冊以上のさまざまな本があり、その5分の1、つまり2000冊程度が成人向け雑誌、いわゆる「エロ本」だった。たぶん人生でこんなにエロ本を見たのは初めてだ。

石見「たしかに男性のゴミ部屋には多くのエロ本が存在しますね。ゴミ部屋という閉ざされた空間で、イメージだけが膨れ上がり、多く購入しているのかもしれません。恋愛の機会がないのですから、そのような視覚に訴えるものに頼らざるを得ないんでしょう」

その50代男性宅にあるエロ本のほとんどは、“しばられた女性”が表紙を飾っていた。彼はおだやかな雰囲気で、部屋の整理について尋ねる私の質問にも、ていねいに答えてくれた。女性をしばるような乱暴さは感じられない。

■他人には見られたくない“宝の山”をどうするか

石見「しばる系のエロ本が多いのも、ゴミ部屋の住人にはよくあるケースです。ゴミ部屋の整理で、亡くなった方ではなく生きている男性が依頼者である場合、ナヨナヨしているといいますか、性格的には“気の弱い人”が多い印象です」

気が弱くても、あれだけ大量の本を購入する「所有欲」はすさまじい。

現代ではネット配信が主流で、今後大量のエロ本が出てくるゴミ屋敷は少なくなるだろう。ただ、エロ本に限らず、他人には見られたくない“宝の山”を持つ人は多い。私も今、自分が突然死したらと考えると、誰の目にも触れてほしくないものがいくつかある。周囲が認識する私のイメージと一致しないからだ。けれど自分にとっては大切な物だから、それを今すぐ処分することはできない。

 〜 略 〜 》


「数千冊をため込む切ない理由」がちっともわからないぞ。しかし「ナヨナヨしているといいますか、性格的には“気の弱い人”」が「しばる系のエロ本」を蓄えてしまうというのは、だろうなあ、だ。


そしてこれ、ゴリゴリのマッチョが「しばる系のエロ本」を集めている、というイメージに比較すれば、実に健全でさわやかな風すら吹いてくる、そんな感じではないか。違うか。


「しばる系のエロ本」は、現実には非力な男が妄想によって女を自由に操るためのツールである。たぶん犯罪になることを恐れて実行しない、というわけではなく、どちらかといえばパワー不足なのだ。哀しいでんがな。


で、さらに女を自由に操るといってもそれは酸鼻、猟奇といったものとは正反対にあるナヨナヨ系なのである。日本だけの特徴のように思うけれども、日本の「しばる系のエロ本」のグラビア写真はほぼ下から目線だ。欧米では上から目線が多い。欧米はさすが肉食、征服者としての目線である。


日本の下から目線はそのほうがヤラシーという実際的な理由もあるだろうけれども、一種の憧憬や礼賛をイメージさせる。縛られた女を崇め奉る。これはかなり特殊な関係だと思うぞ。女を縛ったりして一生懸命イジメているつもりで、実は奉仕している、みたいなことが起こりがち。主従の逆転である。


いやまあだからといって縛られればやっぱり痛いだろうから、と思うやさしい男たちは、それすら空想の世界でしか達成できないのだ。でもって、こういうもので発散させていれば「ナヨナヨしているといいますか、性格的には“気の弱い人”」はますます能力を落す。そう。あんなことやこんなことのために人手は2人も要らないのだ。


ナヨナヨからフラフラへ。「しばる系のエロ本」がどれだけ意義深いものか、どれだけ深く「ナヨナヨしているといいますか、性格的には“気の弱い人”」の人生を補完しているかおわかりいただけるであろうか? だから捨てられない。死ぬ間際までもっていたい。


したがって最後になにを改めていいたいかといえば、エロい遺品を笑うな、である。それもこれもふくめて夫でありお父さんであり兄だ。死んだあとのことにまで気をつかわせては可哀想ではないか。お願いする。
















 今日の備忘録↓





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秘密をどこにしまったのか、自分にも秘密になる




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気にするほど他人さまは見ていない。かもしれない(了)






























 † 人を信じられなくなる「どいつもこいつも病」が蔓延中との噂



 



























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