どうしてもはっきり思い出せないのだが、どこぞの海岸に打ち上げられてくたばっている“モンスターの死体”の写真にソックリなんだよ、コイツ。コイツは電通出身のクリエイティブディレクターで、佐々木宏(66)という。東京オリンピック・パラリンピック開閉会式の総合統括でもあった。ついこのあいだまで。しかしそれを豚企画でダメにした男である。


広告ディレクターとしては有名らしく、ソフトバンク「白戸家シリーズ」、コーヒー飲料「BOSS」の「宇宙人ジョーンズシリーズ」、JR東海の「そうだ京都、行こう」などが代表作といわれている。


しかしどれもこれもよく見ると広告として芯を食っているかといわれれば、そうでもない。いずれもシャープにマトを打ち抜くというのではなく、物量にまかせた重爆攻撃でワケがわからぬままそんな気にさせる感じである。


精神年齢12歳と揶揄される日本人の、さらに幼稚な人々が集まるのが広告業界である。現実的にそうでなければクリエイティブな発想というものはなかなか難しいというのもあるし、広告業界の実態が知られたいまでは、少し鼻が利けばほかの業界へいく。


ブレーン・ストーミングみたいな内輪の会議で豚企画が飛び出してもまったくおかしくない。


おかしいのは豚企画が飛び出したのは去年3月のことで、それが文春砲に書かれたのは今年の3月。しかも文春砲にはもっといろいろ書かれていたはずなのに、“モンスターの死体”写真の話題にばかりフォーカスされている。


そこをようやく『女子SPA!』がフォローした。↓


◆ 『女子SPA!』2021年3月20日配信
【東京五輪「ブタ演出案だけで騒ぎすぎ」と言う人が、見ようとしない闇」

《 <「渡辺直美をブタ=オリンピッグに」東京五輪開会式「責任者」が差別的演出プラン>と題する週刊文春(3月18日発売号)のスクープで、同日、クリエイティブディレクターの佐々木宏氏(66)が統括役の辞任を表明しました。



◆「1年前の失言で騒ぎすぎ」という人、文春全文読んだ? 

 
SNSやニュースサイトのコメント欄でも、膨大な数の人がこの“事件”について書き込んでいます。多くは、容姿をいじる発言に怒っているのですが、一方で以下のような投稿も大量にあるのです。
 

「去年3月のLINEでの失言でこんなに騒がれるなんて。内輪のLINEを流出させるヤツのほうが問題」



「アイデア出し段階でのダジャレにすぎず、すぐ取り下げたのに。会議で意見も言えなくなる」 



「こんな小さな話で、なぜマスコミは騒ぐのか。息苦しい世の中だ」



テレビで似たようなことを言ったコメンテーターもいます。

こういう人は、明らかに、週刊文春の本誌や有料配信版の全文を読んでいませんね。文春オンラインの無料配信分だけをチラ見して、ワーワー言っているのでしょう。というのは、今回のスクープで、「渡辺直美にブタの扮装をさせる」という佐々木氏の発言問題は、ほんの一部にすぎないからです。



◆コトの本質は、MIKIKOさんが“干された”経緯の謎



「全文を読めばわかりますが、東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式の演出チームをめぐる、どうしようもない主導権争いがスクープの本質です。文春の報道を信じるなら、事実上の責任者だった女性振付師・演出家のMIKIKOさん(43)が、様々な圧力で“排除”されて、昨年5月頃から佐々木氏に取って代わられた、というのです」(週刊誌記者)



「“ブタの演出案”は、たしかに昨年3月のLINEミーティングで出たアイデアにすぎません。ですが、文春が入手しているのは、“内輪のLINE”だけでなく、MIKIKOチームがIOCにプレゼンした企画書から、ゴタゴタの経緯を記したメールまで多岐に渡ります。



これは“流出”なんてものじゃなくて、『このままではマズい』と思ったチームの誰かが丸ごと告発したわけです。その資料の中で、一番スキャンダラスな“渡辺直美をブタに”という部分を、文春がタイトルと無料配信でピックアップしたのでしょう」(同) 


 
◆ブタ以外のアイデアも、昭和感がヤバい 

 

文春オンラインの無料配信版には、佐々木氏の例のLINE画面が載っています。ブタだけに目を奪われがちですが、それ以外のアイデアもかなり昭和感が溢れています。
 

「LINEに書かれた佐々木さんのアイデアはこうです。
<オリンピッグ(ブタの鼻絵文字)。珍プレー好プレー的なアーカイブ。離れ業、特集。号泣シーン。セレモニー忘れられないシーン、など>。

いやこんな式典、ヤバいでしょう(笑)。バラエティ特番じゃないんだから。いくら広告界のレジェンドとはいえ、もう終わってる…と若いスタッフは凍りついたんじゃないでしょうか」(広告代理店マン) 

 
一方、MIKIKOさんは、自身もダンサーで、PerfumeやBABYMETALなどの振り付け、ドラマ“逃げ恥”のダンスなどで知られる女性演出家。リオオリンピック閉会式(安倍マリオが話題になったアレ)でも、佐々木氏とともに演出に参加しています。 

 
例のブタ演出発言の時も、LINEグループでMIKIKOさんが「容姿をそのようにたとえるのはよくない」と言い、男性メンバーもそれに続いたそう。広告業界の“天皇”である66歳の佐々木氏が、43歳の女性に反論されて、どう感じたか…はわかりません。ともあれ、この2ケ月後にMIKIKOさんは責任者から降ろされた、と文春は報じています。 

 

◆演出チームを降ろされた女性3人 


 
こういった演出チームをめぐるゴタゴタを、組織委員会はまったく明らかにしてきませんでした。その一部始終を報じたのが、今回の文春砲だったわけです。
2018年7月に発表された演出チームは、野村萬斎(能楽師)をチーフに、山崎貴(映画監督)、川村元気(映画プロデューサー)、MIKIKO(振付師・演出家)、椎名林檎(ミュージシャン)、栗栖良依(障がい者イベントの女性プロデューサー)、佐々木宏、菅野薫(電通)の8人(敬称略)。

ですが、2020年12月23日、組織委員会は公式サイトで突然、「演出企画チームついては、その任を終え、新たな体制に引き継がれることになりました」「佐々木宏氏を4式典の総合企画・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター(ECD)として改めてお迎えします」と発表しました。開催7ケ月前に演出チーム解散とは、異常事態でしょう。 
 

この時の記者会見で、佐々木氏自身が「MIKIKOさんを中心にギリギリまで制作し、リハーサルという段階だった」と話しています。
「MIKIKOさんだけでなく、椎名林檎さん、栗栖良依さんという3人の女性が、演出チームから消えた。佐々木体制のスタッフは、男性ばかりだといいます。文春が報じたように、その裏に組織委員会や森喜朗氏らの意向があったなら、これこそブタ演出案以上に、リアルな女性軽視かもしれません」(週刊誌記者) 
 

◆165億円まで膨らんだ開閉会式予算の謎 

 
文春報道を受けて3月18日、組織委員会の橋本聖子会長と武藤敏郎事務総長が記者会見をしました。 

MIKIKOさんの辞任理由については、「それぞれ思いがありますので、申し上げる立場にない」と明言を避けました。
 

また、佐々木氏が謝罪文の中で、「4式典で予算は5分の1、10億円」と書いたのが事実か問われると、「我々が提示した開閉会式の予算は165億円」と回答。差額はどこにいっちゃうのでしょうか。
 

開閉会式の予算上限は、招致段階では91億円。演出が具体化した2019年には、130億円に増額。そして、2020年12月にはさらに165億円に増額。これだけつぎ込みながら、責任者が二転三転し、そのゴタゴタの理由も説明されない。そもそも人選は正しかったのか。
 

もしかすると、世間が「渡辺直美をブタにする演出案」だけでワーワー騒いでいるのを、当局はホッとして見ているかもしれません。それ以上の闇を、追及されないですむのですから。 》


すまぬ。私も「文春オンラインの無料配信分だけをチラ見して、ワーワー言っている」輩であった。各メディア系列が一斉に沈黙している中で扶桑社『女子SPA!』よくやってくれた。ありがとう。


3期続いた安倍晋三政権がどれほどロクでもないものだったかがこれでまた改めて突きつけられた。続いて他のマスコミは動き出すか。野党も動かなければいけない。


ちょうど昨日、3月20日には一般海外客を受け容れないことが正式に決まった。東京オリンピック・パラリンピック中止までの猶予を測る終末時計はこれでまたググッと針を進めて残りもう数秒といったところだろう(ほんとうの終末時計は残り100秒)。


日本人としてのプライド? そんなものはもうとっくに地に堕ちている。














 今日の備忘録↓





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みんなみんな生きているんだ ともだちなんだ。(了)































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