和田アキ子(67)になにがあったというのだろう? 最近のコメントがたいへんマトモなのである。和田アチャ子と嘲笑れていたついこのあいだまでとはほぼ別人。つい「素晴しすぎる!!」「和田アキ子神!!」と若やいで見上げてしまうくらいマトモなのである。そのあたり、ネットニュースから見ていただこう。


若やぐといえば還暦の山田美保子は、目以外は狛犬に似ているよねえ。


******************************

【和田アキ子、宮迫不倫釈明に疑問「奥様の話を出す必要があったのか」】

 
《 雨上がり決死隊・宮迫博之の不倫釈明に対し、和田アキ子が13日の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で疑問を呈した。

11日放送の『バイキング』に出演した宮迫は2人の女性との不倫を釈明。その際、「来たくはなかったんですが、嫁に『行ってこい、お前』と言われている」、「『あんたが、がんが再発したり息子が交通事故にあったりするくらいならこんなこと屁でもない』と言われた」など、妻との会話を明らかにした。

和田はこの釈明を見て、「病気を支えてくれて、とか、奥様に……って、ここで奥様のことを出す必要があったのかなっていうのがすごくあるね」、「奥さんに『行ってこいと言われて来た』とか、がんの手術をしてっていうのは、ちょっとここで出さなくても」など、妻とのやり取りの必要性について言及した。

一方で「(宮迫には)コマーシャルとかもあるからね。(釈明がおかしいと)思いながら、やっぱり一方的には(言えない)」とも思いやった。》

(※「RBB TODAY」2017年8月13日配信)


******************************


あれ? そうでもないか。いや、こうして見るとそうでもなさそうに思えるのだけれども、このときの和田アキ子の追究は執拗だったのである。さらに宮迫博之(47)の「オフホワイト」発言についてもゲストの六角精児(55)に厳しく判断を問うていた。


それにしてもなあ宮迫博之、田舎のプレスリーみたいな格好をして「オフホワイト」っていわれてもなあ。“煮染めたような手拭いの色”、くらいしか思い浮かばないのよ。だからもう少し地に足をつけよう。アフラックのCM動画も公式サイトから削除されたことだし、もっと真面目にやらないと致命傷になるよん。


もとい、おかげで『バイキング』放送当日の11日、ほかの出演者よりも1時間も早くスタジオ入りして入念に釈明のリハーサルをした宮迫博之の努力も完全に水の泡である(「日刊サイゾー」2017年8月16日配信【さらなる追撃も? “ゲス不倫”雨上がり決死隊・宮迫博之は『24時間テレビ』を乗り切れるのか】)。


もちろんここで和田アキ子が語っていることは完全に正論である。おのれの社会的責任を“家族の問題”に矮小化しようとする宮迫博之の愚劣きわまる行動は徹底的に糾弾されなければならぬん!!

ここでの和田アキ子の発言には、直前に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ)での、糸井重里(68)と同じくらい顔が汚い松本人志(53)の発言が影響していると考えられないこともない。


《女好きの宮迫がホテルに一緒に泊まっておきながら「何もない」はあり得ないだろう。宮迫をよく知る先輩のダウンタウン・松本人志も、13日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ)で「(一線は)超えとる超えとる」と即答。続けて「結果的に3泊、2人の女性としているわけですよね? 宮迫ですよね? ボケでもなくて、マジで8回ヤッてますね」と述べた。また『バイキング』で妻へ涙ながらに謝罪していたシーンについても「奥さんとの話も完全に演技ですね」と断言した。》
(※「日刊サイゾー」同上)


とはいえ、次にゲストコメンテーターとして出演していた8月16日の、その『バイキング』でも和田アキ子の発言はたいへんキッパリしていた。


******************************

【和田アキ子、今井議員を痛烈に批判「辞めて一から勉強してもう一回っていうのが正しい」】


《 歌手の和田アキ子(67)が16日、フジテレビ系の情報番組「バイキング」に生出演。橋本健神戸市儀(37)との不倫疑惑がある自民党の今井絵理子参院議員(33)を痛烈に批判した。

疑惑のこれまでの経過が紹介されると和田は、「だいたい言っていることがおかしい」と一刀両断。「今井議員、同じ芸能界で一世を風靡した人です。そして何といっても30何万票の支持を受けたんです」と抜群の知名度を背景に多大な支持を受けていると指摘。選挙権を持つ年齢が18歳に引き下げられたこととあわせ「アイドルが立候補したらみんな通っちゃうよ。怖いよこれから」と危惧した。

さらに辞職を否定する今井議員に多額の報酬や経費が支払われていることに「それ私たちの税金だよ」と不満を爆発させた。「シングルマザーで、障がいを持っている子供を育てているっていうので、沖縄問題もあったし、じゃあ頑張ってほしいという票だったと思うの」と今井議員に投票した有権者の思いを推測。「それ全部裏切ったよね。だから本当は(議員を)辞めて一から勉強してもう一回っていうのが正しいと思うんだけど」と持論を展開した。》

(※「サンケイスポーツ」2017年8月16日配信)


******************************


「アイドルが立候補したらみんな通っちゃうよ。怖いよこれから」というのは、CDセールスなどでたとえばジャニーズのタレントなどに煮え湯を飲まされ続けてきた恨みつらみがいわせた言葉であろう。


しかしここを除けばマトモすぎるほどマトモなご意見である。たぶん土田晃之(44)あたりがこれをいってもまったくつまらないくらいマトモだ。和田アキ子だから驚くのである。うむ、土田晃之とはわれながらいいたとえである。


さらに和田アキ子に予習の痕跡が見られることにも驚かされる。あの和田アキ子にいまだかつてこのような殊勝な行いがあったであろうか? いや、ない。断じてない。『バイキング』以前になんどかこの話題についてコメントする機会があったにしろ、そんなときでも、何回同じことを聞かれてもちっとも進歩していないのがこれまでの和田アキ子であった。


つまりここでご紹介した和田アキ子の発言は、たまたまその日はオツムの調子がよかったからできた、というようなものではないわけである。これらはそれなりに考え、意図して発せられたた言葉であり、2017年夏は和田アキ子史に残る重大なエポックとなったのである。


誉めているのか貶しているのかわからなくなってきたけれども、しかし和田アキ子が変わったということはおわかりいただけたと思う。この、いってみれば和田アキ子の豹変をどう考えるか? である。私は以下の4つの可能性とひとつのなりゆきに注目している。


1)これからは“ご意見番”でいくしかないと吹っ切った
2)ついては、手はじめに竹山隆範(46)のポジションをいただく
3)NHK紅白を諦めたので芸能界的中立・中庸への忖度は必要なくなった
4)政界への転進を考えている
5)炎が消える直前の一瞬の煌めき


どれもこれもありそうではないか。5)はさておき確実なことは、和田アキ子本人はまだまだ消え去るつもりなど毛頭ないということである。この調子で——実はまだこういうマトモな和田アキ子には2度しかお目にかかったことがないけれども、いってくれれば文句はない。


改めて考えてみれば吉本、その他大手プロダクションの影に臆せずモノがいえるのは和田アキ子くらいしかいないのではないか? そういう役割で、ぜひひとつ頑張っていただきたい。(了)




DVDを楽しむならDMM!

最大70%OFFキャンペーン

OCN モバイル ONE データ通信専用SIM 500kbpsコース